お金を払って結婚相談所に入れば、理想のお相手とお見合いができて結婚ができるはず!

多くの方が、こんな期待を持って結婚相談所に入会されますが、実際には予想以上に婚活がうまくいかないことに悩んでいる会員様は少なくありません。

厳しいお話ですが、結婚相談所の会員(特定の相談所の会員ではなく、結婚相談所に登録される全ての会員の合計)のうち、晴れてお相手が見つかり成婚退会に至るより、結婚相手を見つけられずに退会をされる割合の方が高いのが現実です。

では、成婚退会できる会員様と、そうでない会員様の違いはどこにあるのでしょうか。

今回の記事では、現役で結婚相談所の仲人を務める私が、婚活がうまくいかない会員様の特徴を具体例と一緒にご紹介します。

現在結婚相談所に入っていて婚活がうまくいかないと感じている方はもちろん、これから結婚相談所に入るか悩んでいる独身男性・女性もご参考にしてみてください。

こんな方におすすめの記事です
  • 既に結婚相談所にご入会済みで、婚活がうまくいかずに悩んでいる
  • 結婚相談所への入会を検討中で、あらかじめうまくいくための秘訣を知っておきたい

結婚相談所のお見合い成立がうまくいかない方の特徴

結婚相談所での婚活は、会員様同士のお見合いからスタートします。

ですが、そもそもお見合いが成立しないため、スタートラインにすら立てない会員様もいらっしゃいます。

もちろん、容姿や収入などのスペックが高いとお見合いが成立しやすいことは確かです。
ただ、スペックは同じ条件の会員様であったとしても、お見合いが比較的成立しやすい方と、そうでない方がいらっしゃいます。

理想の条件が多過ぎる

誰しも高い費用を払って結婚相談所に入会したからには、理想の条件のお相手を探したくなるのは当然のことです。

かと言って、希望条件の項目が多いと、お見合いは成立しにくくなります。

例えば、女性会員様がお相手の男性を30代で希望されたとします。
そこから、年収を500万円以上と希望された場合、未婚で年収500万円以上の30代男性の割合は全体の10%程です。(この時点で少ないですね…)
さらに、学歴を大卒以上と希望された場合は、30代全体の3割ほどになるため、さらに10%×30%の約3%となります。(一般的に大卒以上の学歴の方が年収は高くなる傾向にあるため、もう少し割合は高いと思いますが…)

その上で、お相手の外見や、身長などにも条件を設定してしまうと、その割合はコンマ数%になってしまいますよね。

つまり、条件を重ねれば重ねるほど、お見合い候補者の絶対数が少なくなってしまいます。
お見合いの成立率は確率論でもございますので、対象となる候補者の母数が少なければ、成立の件数も少なくなる傾向があります。

プロフィール写真を重視し過ぎる

お見合いの申込をするか、またはお見合い希望のお相手からの申込を受けるかの判断材料の一つとして、お相手のプロフィール(お見合い)写真がございます。

お相手の写真が自分の好みのタイプかどうかは、年齢、収入(特に男性の)と並んで大きな要素の一つです。

ただし、結婚相談所では偽ることができない年齢と収入(身分証明書と年齢証明書の提出が必須のため)と違い、プロフィール写真は多少の融通が利きます。
プロフィール写真の多くは、専門の写真スタジオでプロのカメラマンが撮影し、会員様の最も見栄えが良いポーズ、角度、カット割りを厳選されています。時には、仕上げと称して肌の明るさなどを修正・加工している場合もあります。

実際、お見合いをされた当紹介所の会員様より「お会いしてみると、実際の雰囲気はお写真と全然違いました」という感想をいただくことも少なくありません。
それは、写真の方が良かったというケースや、逆に実際にお会いした印象の方が写真よりタイプでした、というケースもあります。

そのため、プロフィール写真はあくまでも参考程度と考えて、実際にお会いした時の印象を楽しむくらいの考え方をおすすめします。

適切な自己評価ができていない

結婚相談所は、お金を払えば理想の条件のお相手とのお見合いを確約されるサービスではございません。

当然ですが、お相手も希望条件を満たす結婚相手を探されているため、ご自身がお相手の希望条件をクリアして、初めてお見合いが成立します。

つまり結婚相談所でのお見合いを成立させるためには、「ご自身のスペック条件と釣り合いが取れるプロフィールのお相手にお見合いを申し込む」ことが近道だと言えます。
所謂高望みばかりしてお相手を選んでいては、お見合いが成立する可能性は極めて低くなります。

結婚相談所で活動される会員様の中には、ご自身のことは棚に上げて、お相手に関する希望条件を出される方が少なくありません。

40代の
男性会員

妊娠・出産のリスクを考えたら、20代か30代前半までの女性が良いです。

30代後半の
女性会員

オジサンぽい人はタイプじゃないわ。できれば年下の男性とお見合いしたいです。

この男女の会員様は、希望されるお相手から、ご自身が全く同じ理由でお断りされてしまうことを想像できていません。

高望みのお相手からOKをいただける可能性はゼロではありませんが、お見合いが成立しないとスタートラインに立つことができないので、先ずは「お見合いが成立しそうな」お相手に対して、積極的にお申込みをされることをおすすめします。

結婚相談所のお見合いがうまくいかない方の特徴

お互いにお会いしたい気持ちが確認できた後は、いよいよお見合いです。

ただ、お見合いの成立は、あくまでも婚活のスタートラインに立てただけに過ぎません。

お見合い後に、もう一度会いたいとお互いの意思を確認できた場合のみ、(仮)交際を開始することができます。どちらかが「ご縁が無かった」と感じてしまうと、二度と会う機会は無くなってしまいます。

そのため、お見合いの際にお相手にどんな印象を持っていただけるかは、非常に重要になるのですが、中々(仮)交際に進むことができない会員様もいらっしゃいます。

お見合いのお相手をマイナス評価してしまう

お相手の良いところを積み上げていく「プラス評価」に対して、お相手の悪い面を探して気になるところがなければ良しとする「マイナス評価」がありますが、お見合い相手をマイナス評価してしまう方は、仮交際に進むことが難しい傾向にあります。

例えば、ご自身が絶対に譲れないポイントに絞ってマイナス評価をされるならまだしも、多数のチェック項目を用意されたり、とにかく粗探しするようにココが駄目、アレが駄目とお見合い後にお相手のご報告をいただく会員様もいらっしゃいます。

お見合いは面接ではございません。受け身の姿勢で一方的にお相手を評価するだけでなく、多少の気になる点には一旦目を瞑ってでも、魅力に感じる一面を探してみるというポジティブな姿勢をお持ちの方が、次の仮交際に進みやすくなります。

特にハイスペック条件でお見合い相手を探される方に、マイナス評価をされる傾向があります。
例えば高収入で仕事も安定していて、高学歴で育ちも良く、外見も清潔感があってスマートな男性とお見合いができたにもかかわらず、「話の内容がつまらなかったので仮交際は見送ります」と仰る女性もいらっしゃいます。

それだけハイスペック条件をお持ちの男性が、未だに独身でいらっしゃるということは、何かしらの女性ウケしない一面を持っていることもあるでしょう。
スペックに拘るからには、ご自身の魅力でお相手のマイナス要素を補うくらいの姿勢でいた方が良いですね。

お見合いを詰め込み過ぎる

結婚相談所では、お見合いが成立したお相手とは、必ず1度はお会いいただく必要がございます。
そのため、計画的にお見合いを申し込んでいかないと、一度に複数のお見合いのスケジュール調整をする必要が出てきます。

一般的に結婚相談所のルールでは、できる限り速やかにお見合いの日程調整をしなくてはならず(当紹介所の場合はお見合い成立後1ヶ月以内)、週末の土日で1日に複数件のお見合いを調整される方もいらっしゃいます。

そのようなタイトなお見合い日程が毎週続くような場合、会員様にとってお見合いをこなすこと自体が目的となってしまい、肝心のお相手の魅力を見つけようとする余裕がなくなり、とにかく組まれたお見合いを消化することで達成感を得るようになってしまいます。

確かにお見合いを重ねることで、初対面のお相手でも緊張しなくなったり、お見合いのマナーなどを学んでいくことは大切です。
しかし、お見合いがライフワーク化してしまうと、一つ一つのお見合いを大切にすることができなくなるので、お相手からも良い印象を持ってもらい難くなります。

最近お見合いが立て込んでいて、自分に余裕がなくなっているな…と感じられたら、少し婚活を休んでみることも大切です。

第一印象を重視し過ぎる

お見合いの際に、お相手に対して抱いた第一印象に左右され過ぎるのも良くありません。

私は結婚相談所の仲人の他にも、結婚式二次会のプロデュースも行っています。
そこで、実際に結婚をされたお二人にお互いの第一印象を尋ねると、実は初対面ではあまり良い印象をお持ちでなかったケースも珍しくありません。

特に結婚相談所でのお見合いは1時間程度の場合が多く、お見合いに慣れていない方であれば当然緊張もしていますし、普段通りの自分を出せていない可能性も大いにあります。

そのため、お見合いで感じた第一印象が、その後の仮交際で覆えることもあると考えて、一つでも魅力的に感じた点があるお相手なら、もう一度くらいは会ってみようという前向きな姿勢が大切です。

結婚相談所で仮交際がうまくいかない方の特徴

晴れてお見合いしたお相手と仮交際に進むことができたとしても、まだ安心してはいけません。

お相手がどのようなお気持ちで仮交際を希望されているかは分かりません。
たまたま、他に仮交際される相手がいらっしゃらなかったので、もう一度くらいは会ってみようかな、という程度の場合もあります。

当然、そんなお相手と成婚退会ができるかは、仮交際中のアピールがとても重要になってきます。

お相手との距離を縮められない

通常仮交際は期限が決まっております。マリレポお見合い紹介所が加盟する「良縁ネット」では、仮交際は3か月間と定められています。
※2021年8月現在は、コロナ禍で対面でのデートが調整しにくい状況につき、6か月への延長措置が認められています

そのため、限られた仮交際期間を有効に活用する必要があります。

何度もデートを重ねているにもかかわらず、お見合いの第一印象から何も進展がないようであれば、お相手との距離感が縮められていないことになります。

お相手との距離感を縮めるためには、「変化」が必要です。毎回同じようなデートプランで、ただ食事をして終わり、では進展は望めません。

  • 遠出をしてみる
  • ドライブで二人だけの空間を演出してみる
  • お互いの(またはどちらかの)趣味を共有してみる
  • いつも会う時間帯が同じ場合はずらしてみる
  • ディナー後の2軒目を誘ってみる
  • ショッピングをしてお相手の好みを探ってみる

など、毎回新鮮な気持ちでデートができて、お互いの新しい一面が垣間見えるようなシチュエーションを演出してみましょう。
ただ楽しい会話を楽しんでいるだけでは、進展なしとみなされて、お相手から見切りを付けられてしまうこともありますので注意しましょう。

仮交際期間中、お相手は自分以外の方ともお見合いをしていたり、並行して仮交際をされている可能性が高いことを、肝に銘じておきましょう。

少しでもデートに新鮮味がなくなったり、マンネリ化してしまうと、お相手からお断りをされてしまう可能性が高くなります。

いつまでも受け身の姿勢でいる

仮交際に進んだ理由が「1度会っただけでは判断できないし、もう一度くらいお会いしてみたい」だった場合に、デートを重ねても決定打が感じられず、ずるずると交際を続けてしまうことがあります。

仮交際中のお相手は並行して他の会員様ともお見合いをしていたり、仮交際をされているケースも少なくありません。
また、仮交際中はお相手とデートをする頻度も多くなり、スケジュールがお見合いやデートで埋まってしまってタイトになりがちです。
そのような方にとって、真剣交際に進む可能性が少しでも低いと感じられた場合には、早めにお断りの判断をされてしまいます。

仮交際はあくまでもお互いの価値観を確かめ合う期間となりますが、それは真剣交際へと積極的に向かう意思があるということが前提となります。
そのため、お相手の魅力を積極的に見つけようとする姿勢や、前向きな気持ちを直接お伝えすることが重要です。

いつまでもお相手を見定めようとばかりしていると、この人は自分と会っていて楽しいのかな?自分のことを前向きには考えてもらっていないのかな?と思われてしまいます。

お相手に対して特に気になる点や直して欲しいところは無いけど、これと言って凄く魅力に感じるような点も少ないのよね。

例えこのような気持ちであったとしても、それがお相手に伝わってしまったら、仮交際は終わってしまうでしょう。
特に気になる点がない、長い時間一緒にいてもストレスを感じない、というのは結婚相手として最大の魅力の一つです。

その点に後々気付いて、真剣交際を申し込んでおけば良かったと後悔しないように、自分からお相手のことを好きになる姿勢と、気持ちを直接伝える努力を怠らないようにしておきましょう。

ネガティブな言動をとってしまう

仮交際も進んでお互いのことも深く理解できたし、そろそろ真剣交際を申し込もうかな♪

このような時期にも、落とし穴は待っています。

仮交際期間中のお相手との関係が深まってくると、つい心が緩んでしまうことがあります。
将来を共に歩むパートナーとなる人には、自分のマイナス面や弱いところを受け入れてもらおうと考える方がいますが、これは大きな勘違いです。

自分の弱い面を隠す必要はありませんし、正直にお相手に打ち明けることで、より信頼関係が生まれるケースもありますが、大事なことは改善・克服をしようとする姿勢があるかどうかです。

特に、折角好印象だったお相手の気持ちを一気に冷めさせてしまうのが、「ネガティブ思考」です。

仕事に関する愚痴や、他人に対する悪口を言ってしまう異性を、人生のパートナーに選びたいと思う方は少ないと思います。
また、自分の失敗やお相手に迷惑を掛けてしまったことに対して、言い訳をする方も真剣交際の対象にはなりにくいです。

「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、お相手との距離が縮まって真剣交際が見えてきたタイミングにこそ、ご自身の言動には細心の注意を払って、人生のパートナーとして相応しい振る舞いを心掛けましょう。

結婚相談所での婚活がうまくいかない時は、仲人の「第三者目線」を頼る

結婚相談所での婚活がうまくいかない原因は、実はご自身だけではなかなか気付くことができない点が多いです。

自分の人生のパートナーを探しに来ている会員様にとって、どうしてもお相手を見定めることばかりに考えがいってしまい、ご自身がお相手からどのように見られているかへの意識が疎かになってしまう傾向にあります。

そこで婚活をうまく進めるために重要になってくるのが、仲人の「第三者目線」です。
婚活がうまくいかない原因を把握するためには、普段から婚活の状況をできるだけ詳細に仲人と共有しておくことをおすすめします。

また、気になる事や、少しでもうまくいかないことがあれば、積極的に仲人へ助言を求める姿勢も大事です。
結婚相談所をご利用される会員様の中には、本当に出会いさえあれば問題なくスムーズに結婚に至る方もいらっしゃいますが、異性に対するアプローチに問題があったり価値観が偏ってしまっている方も少なくありません。

結婚相談所(特に仲人型)では、仲人への相談(対面を除く)は基本サービスに含まれていますので、是非積極的にアドバイスを求めてみてください。

もし、現在の仲人との関係が良好でなかったり、対応が心もとない場合は、担当仲人を代えてもらうか、それが難しいようなら結婚相談所自体を変えてみる選択もおすすめします。