結婚相談所での婚活は、お相手の会員様とのお見合いからスタートします。その後、お互いにもう一度お会いしたい、との意思が確認できると、仮交際へと進展する流れとなります。

この時、女性から仮交際のお返事をOKいただけない男性には、特徴があります。

特に、割とお見合い自体はスムーズに決まるのに、その後が続かない男性には、お見合い前のお相手の期待値を下回ってしまっている可能性が高いです。

今回は、実際に私が担当している女性会員様からよくお伺いする、お見合い時の男性NG条件と、気を付けることで改善ができる10個の習慣をご紹介します。

お見合いがうまくいかない男性は、婚活女性のリアルな声を確認いただくと共に、自分が当てはまっていないかをチェックしてみてください。

マリレポ・佐竹

30代からの結婚相談所なら「マリレポお見合い紹介」にて、代表兼仲人をしております佐竹です。
主に30代~40代の男性と、20代後半~30代後半の女性を担当しております。

婚活は、根気とロジックが大切、がモットーです。
今は結婚相談所の仲人ですが、自身はマッチングアプリで結婚相手を見つけました。

見た目が残念な男性はお断りされます

当然と思われるかもしれませんが、お見合い当日の第一印象は、先ず見た目で判断されますので、そこで大きくマイナスイメージを持たれてしまうと、残念ながらお断りされてしまう可能性が高いです。

と言っても、何も男性はイケメンでなければ駄目という訳ではありません。

結婚相談所のお見合いでは、事前にお相手のプロフィール情報やお見合い写真を確認されたうえで、会ってみたいとお互いに思った場合のみ成立します。

そのため、プロフィール写真の印象より、大きくマイナスのギャップがあることが、お見合い後のお断り理由となります。

❶服装で悪目立ちしない

お見合いの場所はホテルのラウンジなど、スマートカジュアル以上が望ましいお店の場合が多いので、基本的に服装はスーツでOKです。

お見合い初心者にありがちなのですが、少しでも他の男性より目立とうと奇抜な(個性的な)ファッションを選ばれる方がいます。
確かにセンスが良い服装で女性の好感度が上がる可能性はゼロではありませんが、服の好みは女性によっても異なるので、ここで敢えてリスクを取ることは控えた方が良いでしょう。

実は多くの女性にとって、お見合いから仮交際に進む理由は、「決め手」ではなく「親しみ」を感じたかどうかが大きかったりします。
つまり、お見合いで大きなマイナスポイントさえ見つからなければ、「もう一度くらい会ってから決めようかな」と思ってもらえる可能性も高いということです。

そのため、お見合いでの服装は「無難さ」を求めることが重要となり、男性にとってはスーツを選んでおけば先ず間違いはないでしょう。

ここで、少しお金に余裕がある場合は、お見合い用のスーツを1・2着購入しておくことをおすすめします。
新しく購入しない場合でも、必ずお見合い直前にクリーニングに出しておいたスーツを選びましょう。決して仕事で使い古した皺のできたスーツでは、お見合いに行かないようにしてください。

もちろん、靴も前日夜にしっかりと磨いておくようにしましょう。

❷家を出る前に寝ぐせ・鼻毛・目ヤニをチェック

前日までに準備を整えたスーツを着て、いよいよお見合い場所に向かう前に、鏡の前で最終のチェックをしてみてください。

流石に寝ぐせや目ヤニ、歯の間に食べかすが詰まっている方は少ないと思いますが、意外とケアし忘れてしまうのが鼻毛です。
もしお見合いの最中に、お相手の女性が貴方の鼻毛に気付いてしまったら、おそらくそのお見合い中は鼻毛がずっと気になってしまうことでしょう。当然、貴方の印象は「鼻毛が出ていた人」で確定です。

そんな詰まらないことでお見合い自体が台無しになってしまうのは勿体ないので、婚活男性(一般男性にも言えますが)にとって、鼻毛カッターは必需品と考えていただいて間違いありません。

また、婚活男性におすすめの習慣は「朝シャン」です。
就寝前にお風呂に入っていても、寝ている間に約500mlほど汗をかくと言われています。

朝シャンをすれば寝汗も落とせる他、寝ぐせも直しやすいですし、何より身体が目覚めてシャキッとした気持ちに切り替わりますので、午前中にお見合いが入っている場合は特におススメですね。

❸お見合い直前に身だしなみチェック

お見合い当日の待ち合わせ場所には、できれば1時間前に、遅くとも30分前には到着しておくことをおすすめします。

基本的に待ち合わせ場所はお店の席か、予約できないホテルのラウンジなどでは入り口前になります。
どちらの場合も先に男性が席を確保しておき、お相手の女性をスムーズにエスコートするのがマナーです。

そして席を確保できた後は、お手洗いの鏡で最後の身だしなみチェックをすると良いでしょう。

特に真夏のお見合いでは、道中で大量の汗をかいていたり、折角家で整えたきた髪型が乱れてしまっていたりすることもあります。

男性の体臭や汗臭さも、お見合いでは最も嫌われるNG要素の一つとなります。汗をかきやすい体質の男性は、できれば着替え用の下着・Yシャツを1着携帯しておいて、脇汗や匂いが目立つようなら直前で着替えると良いでしょう。

マリレポ・佐竹

「人生を共にするパートナーだから、あるがままの自分を受け入れてもらいたい。だから外見にも特に気を遣わず、普段通りで臨みたい。」

これは、婚活男性の大きな勘違いです。
お見合いは、婚活女性にとって(当然男性にとっても)一生を左右するかもしれないとても重要なイベントです。
だからこそ、お見合いではそんな貴重な機会を提供してくれたお相手への、感謝の気持ちを態度と行動で示すことが大切です。その一つが外見・身だしなみに気を遣うことになります。

❹お見合い写真の加工は程ほどに

結婚相談所のプロフィールで使用するお見合い写真は、有料のスタジオでプロのカメラマンに撮影してもらうことが一般的です。

その際に、撮影した写真データを加工してもらえるオプションが付いているスタジオは少なくありません。

また、最近だとPCやスマートフォンのアプリを使えば、簡単に画像を加工することもできます。

例えば、少し顔全体を明るくしてみるくらいであれば良いのですが、明らかに若く見えるように皺を修正したり、体型が違って見えるような加工をすることは、おすすめしません

写真を女性ウケするように大幅に修正・加工すれば、確かにお見合い自体は成立しやすくなるかもしれません。

ただ、お見合いから仮交際に進めない最大の要因は、お相手の女性がお見合い前に抱いていた印象より、会った後の印象が大きく悪化してしまうためです。その最も大きい要因は、「写真と実物が全然違う」と思われてしまうことでしょう。

こうなると挽回は至難の業です。結婚相談所では、年収の詳細情報や資格・職業の概要は事前に共有されているので、挽回の方法はプロフィール情報以外のコミュニケーション・トーク力や性格面が主となります。

しかし、実物と全く異なる写真をプロフィールに載せている時点で、誠実さという要素は大きくマイナスからスタートしています。女性によっては、その時点で男性の話の内容は一切頭に入ってこない方もいらっしゃいます。

写真の加工は、担当の仲人とも相談して、お相手と対面した際に「写真と全然違う!」と引かれない範囲に抑えるようにしましょう。

距離感のおかしい男性はお断りされます

お見合いの第一印象となる外見の次に、お相手の女性がお断りの理由に挙げられるのが、初対面における距離感です。

結婚相談所では、仲人を介したフォーマルなお見合いという位置づけのため、場所も居酒屋やバーではなく、ホテルのラウンジなどが利用されます。

そのため、その場に合った言動や、女性への対応を心掛けないと、一発でお断りと思われてしまう可能性もあります。

❺勝手にマスクを外さない

コロナ感染対策が求められる昨今、お見合いもマスクを付けたまま行われるケースが一般的となっています。

そのため、お見合いにマスクを付けてこないことや、お相手に断りもなく勝手にマスクを外して話始めることは言語道断です。

もしマスク無しの素顔を確認したい場合は、席に着いてからの自己紹介のタイミングで「もし差し支えなければ、マスクを取ってご挨拶させていただいてもよろしいですか?」とお相手に伺ってみましょう。

おそらく、お相手も男性の素顔を見てみたい気持ちはあると思うので、殆どの場合はお互いにマスクを外してご挨拶をする流れになるでしょう。(自己紹介が済んだ後は、マスクをもう一度付けることもお忘れなく)

また、話をしている最中も、「ソーシャルディスタンス」を意識して、身体が触れるような距離に座ったり、不必要に身体を前に乗り出してお相手に近づいたりすることがないように、注意しましょう

コロナや感染症対策に関する主張は人によって異なると思いますが、あくまでもお見合いで求められることは「大人の常識」を持っているかどうか。個人的な主張にお相手を自分勝手に巻き込むような男性が、人生のパートナーとして受け入れられる可能性は限りなく0です。お見合いでは常識ある言動を心掛けましょう。

❻じろじろお相手を観察しない

事前にお互いにお会いしたい、というお気持ちが前提のお見合いの場であっても、あくまでも初対面の赤の他人であるということを忘れてはいけません。

特に女性は、初めてお会いする男性に対しては、一定の警戒心を持っていることは当然と言えます。

そのため、お見合い中お相手の女性の顔を凝視したり、首から下へ不自然に視線を向けることは絶対にやめましょう

女性から「この男性の視線が怖い…」と一瞬でも感じられてしまったら、交際に発展する可能性は無くなると思ってください。

ただ、会話の最中でついお相手の目をじっと見てしまったりすることはありますよね。

そんな時に重要なのは、男性の表情です。女性は真顔でじっと見られると怖いと感じてしまいますが、笑顔の男性から見つめられることは、それ程嫌悪感はないものです

お見合い中は、できる限り笑顔の表情をキープして、女性に安心して会話を楽しんでもらえる空気を作るようにしましょう。

❼いきなりため口を使わない

初対面の男性からため口を使われることは、おそらく殆どの女性が良い気持ちはしないです。

特にお見合いの場所においては、基本最初から最後までため口はNGと思っていてください。

年下の女性とお見合いをする男性が、つい普段のノリでため口になってしまうことは少なくないです。
しかし、年下の女性こそ、男性に「落ち着いた大人の雰囲気」を求める傾向にありますので、丁寧な言葉使いを心掛ける必要があります。

お相手との距離感を縮めるために、敢えて言葉遣いを崩すケースもあります。
ただ、初対面のお見合いではため口は必要ありませんので、仮交際に進んだ2回目のデート以降でお相手の様子を見ながら使うようにしましょう。

話がつまらない男性はお断りされます

事前に身だしなみへ細心の注意を払い、お見合いでは常識ある言動を心掛けたとしても、肝心の話の内容が女性にとって不快であれば、もう一度お会いしたいと思ってもらえることはありません。

むしろここまでの注意点は、大人の男性であれば守って当然のマナーであり、お見合いでお相手にとって良い印象を与えられるかどうかは、実際にコミュニケーションをどうとっていくかにかかっています。

実は、男性が好感触を得られた(特に「話が盛り上がった」と感じた)お見合いで、お断りをされる要因の多くが、会話の内容となります。

大抵は、男性が一方的に気持ち良く喋ってしまった結果、本人は会話が盛り上がったと感じている反面、お相手の女性は男性への興味を失っています。

❽ウンチクを語らない

男性は自分の趣味や興味がある話を振られると、つい調子に乗って喋り過ぎてしまう傾向があります。

特にお見合いでは、お相手の女性も男性のプロフィール(趣味を含む)を読んでおり、話を弾ませるために趣味について具体的な質問をされたり、男性の話に良いリアクションをしてくれることもあるでしょう。

そこで、男性が「自分の趣味に興味を持ってくれた!」と勘違いして、熱のこもったウンチク話を展開してしまうと、女性の気持ちは反対に一気に冷めてしまいます。

女性は男性の趣味自体に興味がある訳ではなく、趣味を通した男性自身の考え方やライフスタイルに興味があるのです

基本的に趣味の話に限らず、男性だけがずっと喋り続けることが無いように、お相手がどう思っているか、何を聞きたいのか、喋りたいのかを確認しながら、会話を進めていくようにしましょう。

❾自分の仕事を語り過ぎない

仕事の内容や魅力についての話は、女性によって反応は様々です。

男性の仕事の話など全く興味が無い女性もいれば、仕事の話を通して男性の魅力を感じる女性もいます。

ただし、仕事の話であっても、男性側が一方的に話し続けてしまうと、どんな女性にとっても良い印象を与えることは難しいでしょう。

仕事の話をする時は、細かい業務内容や、その業種ならではの専門的な話は程ほどにして、お相手が共感しやすい仕事のやりがいや人間関係の話を中心にすることをおすすめします

その際の注意点としては、ネガティブな話(仕事の愚痴や上司・部下の悪口)は絶対に避けましょう。

初対面の相手に愚痴を聞かされてしまうと、「一緒に生活していても、家の中で面白くもない愚痴を聞かされ続けるんだろうな」と思われてしまい、交際に発展することは先ず無いです。

お見合いでは仕事に対して前向きな考え方をアピールしつつ、お相手にも仕事の話を振って共感できるポイントを探すようにしてみてください。

❿Q&Aの会話に気を付ける

お見合いの時間はおよそ1時間前後が一般的です。

コミュニケーション力が高い方は、会話を1時間持たせることなど朝飯前かもしれませんが、意外と初対面の異性と会話を続けるのは難しいものです。

会話のキャッチボールが続かない方は、内容が「Q&A形式」になっていないか、気を付けるようにしてみましょう。

休日は何をされているんですか?

家でオンデマンドの映画やドラマを見たり、近所のジムに行ってランニングマシンで汗を流したりします。

そうなんですね。旅行には行かれますか?

1年に1.2回、有休をとって海外に友人と旅行します。

なるほど。ご家族とは仲良いんですか?

これが所謂「Q&A形式」の会話です。

ここまで極端なQ&Aになっていなくとも、お相手の質問や答えに対して、深堀りするような受け答えをしないと、会話のネタは直ぐに尽きてしまいます。

また、単純にお相手のことを質問しているだけでは、お相手にとっては他のお見合いでもされた会話の内容と同じになってしまい、「いつも同じこと聞かれるな」と詰まらない印象を持たれてしまいます。

そのため、お相手に質問をしつつも、自分の意見や経験を交えてコミュニケーションを図ってみるようにしましょう

例えば

婚活男性

休日は何をされているんですか?

婚活女性

家でオンデマンドの映画やドラマを見たり、近所のジムに行ってランニングマシンで汗を流したりします。

婚活男性

私も○○の有料会員なので、毎週1本は映画を見ています。ちなみに、どんなジャンルが好きなんですか?

映画は特にジャンルにこだわらず、流行りの作品をチェックしてます。ドラマは、韓流が好きで最近だと○○を一気見してしまいました。

婚活男性

○○は今、人気ありますよね!ただ、私は韓流をあまり見たことが無くて、どちらかと言うと避けてきてしまったんですが、○○はどんなところが面白いんですか?

といった流れです。

自分の意見は極力簡潔に、お相手の女性の話したいことを探りながら、質問を深堀りしていくことが大切です

また、女性は自分が興味のない話でも、男性に合わせたリアクションをしてくれることがあります。
そこで男性が気持ちよくなって話題を変えずに話し続けると、女性の気持ちはどんどん冷めていきますので、常に「この話題で退屈していないかな?」と気を配りながら会話を進めていきましょう。

お見合いでは「悪目立ち」しない言動を心掛けましょう

以上、婚活男性がお見合いで女性からお断りされないための、10個のチェック項目をご紹介してきました。

男性側の良くある勘違いとして、お見合いでは他の男性と比較した際に良い印象を残そうと、必要以上に自分をアピールしようとしてしまう方がいらっしゃいます。

実際は多くの女性が、「特に気になるところは無かったから、もう一度くらいお会いしてから判断しようかな」と考えて、仮交際の判断をされています。

つまりお見合いでは、相手に良い印象を残すことを頑張るより、如何にマイナスポイントを失くすことを心掛けた方が、次の仮交際には進みやすいということです。

私も担当する女性会員様のお話を聞いていると、基本的なマナーや会話術が分かっていない男性が多いことに驚きます。

もし貴方がお見合いから仮交際に進むことに苦戦している場合は、先ずは今回ご紹介した10個のチェック項目を意識することで、お相手にとって悪目立ちしない言動を心掛けてみてはいかがでしょうか。